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思い出したようにバクマンの話 [マンガマニヤック]

 思い出したように、というか、思い出したから、なんですけどもね! ティヘ!

 各方面でビッグ反響の小畑健×大場つぐみコンビによる、週刊少年ジャンプ連載のマンガ漫画 『バクマン』 に関してですが、僕は以前ナンダカンダで、
 「展開がドーとか、主人公がスーパー漫画家過ぎとか、そういう如何にも少年漫画的ご都合主義の部分はまあ良いとして、それよりも何よりも “実在する少年ジャンプ編集部” をモデルとして何のアレンジもせずにそのまんまの名前で出して、かつ編集者、編集部の事をものっ凄く有能で誠意溢れる素晴らしい人々の集団の様に美化しているところが、なんかキモォー―――――イ!」
 という感想を抱いたのです。
 いやアレはキモイってー。
 なんかあんまりそのこと言及している人居ないんだけど、なんだろうねぇ。
 フジテレビがさ。
 こないだ50周年記念特番とかやっていたときなんかも感じたんだけど、テレビ関係者の中でもフジは特にこう、あの手の思い出を振り返る的な企画の時に、“手前味噌” 臭がものすげーあるんだよなぁ。
 「どうだおまえら、俺たちの素晴らしい業績を見ろ!」 みたいなのを、こう、身内で称え合い褒め合いている感じ。
 で、それを電波に乗せて垂れ流すことで、ことさら視聴者を洗脳してやろう的な匂い。
 『バクマン』の作中でのジャンプ編集部美化も、なーんかそういう匂い感じるんだよねぇ。
 そこが、キモォー――――――――イ! のです。
 (この 「キモォー――――――――イ!」 は、スピードワゴン風に)

 で、それはさておき。 先日友人としょーもない話しをしていたときに、
 「そう言えばこの子等(バクマンの主人公二人組)って、「漫画家として成功して大金持ちになるぞ」とか「ジャンプで連載して1番になるぞ」とか「漫画家として成功して女の子とチュッチュするぞ!」 みたいな事はすげー言ってるけど、「俺はマンガでこういう事を描きたい」 みたいな事、イッコも言って無いなー」
 という事に気がついたのです。
 なんだろ、普通逆じゃない? と。
 「漫画が好きだ、こういう漫画が描きたい」っつー気持ちがまずあって、それで人気者になろうとか金持ちになろうとか女の子とちゅっちゅちゅっちゅしようとかは、後から入ってくればいいことなんじゃないの? と。
 別にコレは、「金や人気より情熱でしょうよ!」 的な精神論とかじゃなく、ごく普通に、漫画描こうとか、漫画家になろうとかって、本来そう言うモノなんじゃないのかしら? という疑問なんですよ。
 最初から金持ちになることだけ目指して野球選手目指したりとか、社会的成功を目的にロック始めたりとかって、普通はあんま無い。勿論そういうのも入るけど、それが出だしって事はそうは無い。
 というか、「金持ちになる、1番になる、成功して女の子とちゅっちゅちゅっちゅする」 なんてのは、「別に漫画家じゃなくても出来ること」 でしょう。
 株で大儲けしたって出来る。
 そこで敢えて、漫画家なんていう酔狂なものなんかを目指すのは、まず第一に漫画が好きで、そして漫画でこういう事を描きたい、こういう作品を作りたいという、漫画でしか成しえない衝動欲求があって、その過程その結果として、お金も欲しいし、人気者にもなりたいし、女の子とちゅっちゅちゅっちゅもしたい、というのがついてくる。
 本来的に、そういうもんなんじゃないのかなぁ? と、思うのですが。
 どうも、『バクマン』こと、ジャンプの手前味噌宣伝漫画の中では、まず社会的成功ありきで漫画家を目指すことの方が、スタンダードな漫画家像ではあるらしい。
 みたいな事を。
 話していたら。
 その翌週辺りに、主人公の方の絵を描く方の子が自分の原点を思い返して、「そうだ、僕は漫画を描く事が好きだったんだ」 という事に気づくエピソードが挿入されて。
 うわ、なんか色々展開早い! というか順番すげ! とか思ったとです。
 いやアレって、まぁ僕的に考えるふつーの漫画家展開としては、まずそこから入って、でも思うようにいかなくて、色々ボロクソ言われて好きなモノよりも売れ線を狙うようにしろ、女の子を可愛く描け、絵柄が古い、おっぱい描けおっぱい、○○をパクったコンテ切ってこいとか、もう色んな事を言われて、好きでもないパンチラ漫画(ブルセラムーンは勘弁してけろっス)描かさせられて、もう心が折れる、いやむしろ折れた、ポキーンと折れたかと思いきや…、「そうだ、オラは漫画が好きだったんだ……!」 っつー。
 まあ、すっげーベタベタですが、挫折や迷いの末に、再び行き着く原点回帰の思いなんじゃないのかしらん、と。
 純粋に好きだ、という原点に帰るというただそれだけの事が重みを得るのは、やっぱそれを忘れかねないほどの迷いや挫折や何かがあって成り立つエピソードなんじゃないのかしらとは思うのですが。
 まあそういうセオリーをガン無視するところが斬新で凄いのかな! さすがだぜ!
 …まああっさりだけど。
 というか、最初からもの凄い才能に恵まれていて、その上で戦略ありきだけで漫画を描いていたから、別にそんなに迷いも挫折もないしなあ、この子等。
 まあ何にせよ、ジャンプ編集部は 「どうすれば売れるかだけ考えている新人募集中!」 って事ですよ、多分。
 作中では、「面白ければ載る、それが真実だ」 なんて言ってますが、嘘だぁ~、と、正直思いますよねぇ。
 昔はさておき、今のジャンプには、諸星大二郎の 『生物都市』 に手塚賞を与えたり、『はだしのゲン』 を連載させたりする度量はどう考えてもない。
 板垣恵介や山口貴由が、ジャンプからデビューするなんて事はあり得ない。
 例えばそれらの作家の現在のコミックス発行部数を持ってきて、「この程度の売り上げの作家だから、今のジャンプでデビューはさせられないんだよ」 みたいな事を言うとしたら、まあやっぱりそれは、「面白ければ載る」のではなく、「売れそうだから載せる、載せたから売る」 ってだけの事だしね。
 まあでも、ジャンプはそれでいーんじゃないですかね。
 雑誌にせ作家にせよ、全体を見渡せばそれぞれの立ち位置やら性質やらによって役回りがあるんですし。
 上で挙げたような作家が、今のジャンプで売れるよーな戦略ありきの漫画描いてたら何の魅力もないし。


 で。
 そんな話はおいといて。
 思い出したこと。
 こないだの 『パクマン』 の中で、主人公二人がライバルの新妻エイジの連載作品を評している場面があって、その中のセリフで、
 「エイジは凄いな。今回なんかバトル物なのにエコのテーマなんかを絡めて社会的なアプローチもしてきている」
 みたいな事を言っていたのですよ。

 ………いや、それ、ここ10年ばかしのやり方の中でも、かなりダサかっこわるく無い?
 「とりあえずエコっぽい事を描いて社会派アピール」 って……。
 もの凄く安っぽい!
 まぁ、ダサくてベタだからバカにも届く、っつー事なら、分かるけど…。
 なんかまー、安いなぁー。

 という事を、思い出したので。書きました。まる。

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