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今! ライトノベル業界がヤバイ! アツイ! 間違いない! [ヘボ論]

 さて、リンク先記事からの引用の引用なのですが、あかほりさとる著、『オタク成金』曰く、

>「前にも話したけど、もともと“ライト”=“誰でも読める”って意味だったんだよ。クラスに40人いたら、本を読む人間は5人しかいなくて、残りの35人でも読めるものを作ろうっていうのが始まりだった。そのために意図して行間あけてスカスカにしてたのに、それをまたギッチリにしちゃってさ。だから、また40人中5人しか読まない小説になってしまった。これじゃ売れないよな、ライトノベル。先細りだよ。  ただ、それを熱狂的に支持する人もいるわけだ。それがいわゆるオタクだな」


オタク成金 (アフタヌーン新書 5)

オタク成金 (アフタヌーン新書 5)




 なのだそうで、まー要するに、

 「ばかでもちょんでも読めるからライトノベルなのに、気取った連中がアイデアも行間も詰め込んだギチギチなもんばっか書きやがってさ。ンなんじゃ売れねーつつーの! ボケが!
 おめーら俺がやってた事、全然分かってねーんだよ! ったく、何様気取ってやがんだかな!
 売れてた俺の言うことが絶対的に正しいィィィ!!」

 ちゅう事らしいンですわな。
 まあそれはそれで良いんですが、まず一つ。
 「クラスの40人の内、普段小説を読んでいる5人以外の、35人も読めるようなライトな小説」
 は、別に良いんですが、それ、結果として 「クラスの40人全員が読む小説」 じゃないんですよね。
 だって、普段小説読まない35人にレンジ調整したモノなんか、最初の5人は読まないモノ。
 つまんないから。
 付け加えると、あかほりさとる氏の小説は、「クラスの40人のうち35人が読む小説」 じゃなくて、「クラスの内オタク的趣味、素養のあるヤツが20人居て、そのうち普段から小説を読む5人を除いた、アニメしか観なかったよーな15人が読む(楽しむ)小説」でしかなかった。
 クラスの40人が読む小説って言うのは、星新一先生の小説のようなモノを指すんです。
 週刊スピリッツで不定期連載している大ヒット漫画、『イキガミ』 の作者だって愛読!


イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

イキガミ―魂揺さぶる究極極限ドラマ (1) (ヤングサンデーコミックス)

  • 作者: 間瀬 元朗
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 2005/08/05
  • メディア: コミック



 そりゃーあかほりさとる氏の本も、それはそれは売れたのでしょうけれど、とは言え星新一ほどでも、赤川次郎ほどでもないでしょう。
 いやこれは、昔古本屋でバイトしていた頃の経験からもくる認識です。
 具体的な部数とかは別として、世間的な売れる売れない (より多くの人に読まれるかどうか)の話って、ぶっちゃけ古本屋の在庫量と回転速度で分かるんですよね。


>「新本格って、トリック命みたいなところがあるだろ。ライトノベル業界にも、アイデア命みたいな作家がいるんだよ。アイデアって、つまり物語の“仕掛け”のことなんだけど。  とにかくキャラがなくて、アイデアだけの勝負をしてる人がいっぱいいる。それってすごく心配なんだよな。作家として生き残れない可能性が非常に高い。  何度も言うけど、エンタメはキャラだから。魅力のないキャラにはファンはつかないだろ」

 このテの 「エンタメはキャラが命」 の理屈って、たいていは “小池一夫先生のキャラクター原論からの剽窃” の理屈だったりする事が多いンですが、小池先生のキャラクター原論って、結構ちゃんと読むとかなり深い事言っているので、「キャラ人気さえとれれば後は何もいらねーんだよ!」 みたいな乱暴な理屈じゃないんですよね。


キャラクターはこう活かす!―スーパーキャラクターを創ろう (小池一夫のキャラクター原論)

キャラクターはこう活かす!―スーパーキャラクターを創ろう (小池一夫のキャラクター原論)

  • 作者: 小池 一夫
  • 出版社/メーカー: 小池書院
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 単行本




 例えば、こちらは小池和夫先生の著作からの(うろ覚え)引用ですが、一つのシチュエーションに対して、漫画と映画ドラマ)では何が大きく違うかという一つの例として、「漫画は、役者で引っ張れない」 という事を言ってます。
 単純な話、“浜辺で男が歩いている” というシチュエーション。
 これが役者にキムタクあたりを使っていれば、それだけで「絵になる」し、「視聴者の目を引ける」。
 けど、漫画では無理。
 ただ歩いているだけじゃ、読者は一切興味を持ってくれない。まして新連載、読み切りなどで、初見なら9割読み飛ばされる。
 だから、ただ歩いているだけではなく、「血塗れで、息も荒く、曰くありげなジェラルミンケースを手にしている」「そのジェラルミンケースと右手が手錠で繋がれている」「背後から「待て! タクヤー!!」 と、どうやら主人公の男を呼ぶ叫び声が聞こえてくる」…等々。
 とにかく、これでもかというアイデア (仕掛け) を盛り込んで、読者に興味を持って貰える 「キャラ立て」 をしないと読んで貰えない。
 大づかみかつごく一部の引用ですが、小池先生の言うキャラクター論ってのは、そういう 「いかにして読者の興味を引いて、楽しませるか」 というメソッド、試行錯誤の積み重ね、であって決して、
  「普段小説を読まないウスラボヤッキー共にレンジ調整した、アイデア(仕掛け)なんか何も盛り込まない、いかにもアニメアニメしたキャラがドタバタやりとりしているだけの行間スカスカの方が売れるンだよ ~~~~~! あンたぁ ~~~~!!! なンでエレクチオンしないのォ ~~~~~~!!??」
 みたいな、ヘンテコリンな上から目線の屁理屈じゃあねぇんでげす。(後半何か混ざってます)

 まあ、というか、「エンタメはキャラなんだよ」 って、まさにS氏とかN氏とか、磁石の何極だよ! なキャラしか登場しない、ワンアイデアでフィニッシュしていた星新一先生を全否定ですけどね!
 キャラ人気が取れる方が、そら確かに金にしやすいですよ。読者を引っ張りやすいし、商売的な展開もしやすい。
 でも、まぁ、それはそれ、ですしねぇ。

 
 まあ別に僕は、今も昔も、所謂トコロのライトノベルとか読んでなく (あかほりさとる氏の書いていたような、「アニメしか観ないよーな脳ミソところてんのバカ向けにレンジ調整した行間も中身もスカスカの "売れるヤツ"」 も、あかほりさとる氏が駄目だししているよーな、「アイデアぎっちり詰め込んでマニアックなオタクにしか読まれねー様な新本格気取りの "売れないヤツ"」 も) あんまり読んでねーんで、具体的な内容がどーなのかとか、あと勿論ゼニカネ的にどうなのか、ライトノベル業界は本当に先細りなのか、みたいな事に関してはさっぱり分かりません。
 (あと京極夏彦もライトノベルの枠にはいるとか入らないとか言われるらしいですけど、僕的にはどっちでも良いです。まーまさに、アイデアも行間もぎちぎちに詰め込んだヤツの典型ですけどね、京極夏彦は。これで、あかほりさとる氏より京極夏彦の方が売れていたらオモシロイネ!)
 基本的にどーでも良いんですけど。


「聞いてくださいよアニキ~。
 「狭い世間で一発アテて売れたヤツって、何かその 「俺は当てたんだゼ?」 の一点突破で、「俺は世界の真理を知ってる」 的なモノイイで、そんなに(自分ほど)売れてない作品や作家を上から目線でバカにしだすところが、すげーキモーイ」 って。
 そう言っているヤツが居たんですよ~。」
「なぁ~にィ~~~!? 
 言っちまったなぁ~~~~!?
 男は黙って、『日露戦争物語』!
 男は黙って、『コミックガンボ』!」
「ホリプロ所属のエガタっつぁん!」

 そらー (話も行間もスカスカのカーだろうと) 売れたのは諸処諸々さっ引いても凄いことだし、評価されるべき事だと思うけど、だからってそれより売れていないモノが 「それ以下の駄目なモノ」 って事ぁーねぇですから。
 そうだ、こんな事より 『ウォッチメン』の記事とか書いた方が良いってばよ!
 行間どころかコマの中も間もギッチギチにアイデア詰め込みまくったコミックですけど!
 

WATCHMEN ウォッチメン(ケース付) (SHO-PRO BOOKS)

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  • 作者: アラン・ムーア
  • 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
  • 発売日: 2009/02/28
  • メディア: 単行本



 [追記おまけ/20090513]
 なんかあかほりさとる氏に対して、「ラノベ業界のコムロ(笑)」 みたいなキャッチコピーがあるらしいですね。
 なーんですかね。こういうときに引き合いに出されるコムロ像って、avexレーベルでtrf以降のテツヤレイヴファクトリーなんちゃらでのプロデュース業でウハウハ、な 「ザ・Mr.バブルス・コムロ」 なイメージで引用されるんでしょうけど、小室哲哉って人はあーた差し出がましくも言わせていただくと、そもそもTMネットワークの頃から、アーティストとして、作曲家として、図抜けた才能持って活動していた人なんですよ? 好き嫌いは別として、そこで終わってても、日本のJ-POP音楽史的には問題なく名前残している人なんですから。
 あかほりさとる氏が、氏の言うところの 「敢えて行間スカスカでバカにも読めるアニメ小説としてのラノベ」でぶいぶい言わせる以前から、文筆業の世界でがっちり優れた作品を発表して評価を得ていた、というならまだしも、小室哲哉のバブリーな面ばかり引き合いに出して、こういう引用の仕方している時点で、なんつーかラノベとかアニメとかの業界方面の人が、こう、小室哲哉を初めとする 「(俺たちと関係ない)世間で受けていたモノ」に対しての、なんつーか評価の低さというか、ぶっちゃけ小室哲哉舐めてんだろ、な感じがうかがえますわ。
 別に小室哲哉のファンでも何でもねぃですけどね、僕。
 ていうか別によく考えたらコムロをバカにしていてもいいや。(いいのかい!)
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結婚

はじめまして☆
素敵なサイトですね^^応援してますよ♪

by 結婚 (2010-05-10 11:18) 

めぐるん

はじめまして。
小室氏のファンを24年やっておりますが
「ファンではない方」に正当な評価を受けているのが嬉しくてカキコさせていただきました。

と条例の記事はトラバ送らせていただきました。
エロゲ業界の片隅でゲーム作っているものですが
なんかしなきゃと思うばかりで……
今後も推移から目が離せませんね。

by めぐるん (2010-12-03 04:20) 

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